矯正を再度考えるにあたり、合計3か所でカウンセリングを受けました。
「掛かりつけ医のところに来られている先生が良さそうだったら、お願いしちゃおうかな」と思っていましたが、ちょっと冷静になり、他も見てみる事にしました。
矯正歯科医が来る一般歯科(掛かりつけ医)以外は、最初にある程度ネットで調べて、以下の条件で選びました。
- 矯正歯科専門の医院(幸いアクセスのよいところに複数件専門医院があるため)
- 認定医以上(後程リンクを付けます)
- キラキラしてなくてよいので、信頼できる風の口コミがあるか
- なるべくそこの常勤医が施術をしてくれるか(非常勤だらけで連続性がないといやだなぁと)
- 確実にきれいに機能的に仕上げてほしいので、「マウスピース、非抜歯」等絶対この方法でと記載しておらず、一番良い方法を選択できそうなところ
- 値段が高すず安すぎないか(相場感でこの地域なら表側矯正80万前後というイメージ)
最低、3人の先生とは話したいなと思っていましたが、私も仕事をしていますし、出来るだけさっさと始めたい。
そして、他に時間を使いたいこともあり、またとても優柔不断なのでむやみやたらには軒数を増やさず、聞いた内容に納得できれば最初に行った3人の中で決めたいと思っていました。
もし、どうしてもどうしても3軒とも納得できなければ、そこで初めて4か所めを考えようと。
※認定医とはhttps://www.jos.gr.jp/roster
1.A歯科医院(自宅近くの掛かりつけ歯科医院)
医院、医師の情報
院長は一般歯科の先生ですが、総合的に診られるように非常勤の各種専門の先生にも来てもらっているという医院です。
一般歯科を受診するついでに、矯正の専門の先生がいらしているときに予約を取ってもらい、相談しました。
そこにいらしている矯正歯科の先生は、若手の大学院修了後数年以内といった感じの女性の先生でした。おそらくまだ認定医の資格は取られていない、あるいは登録されていないかな?
事前に院長がその先生にレントゲン写真を送っておいてくれて、すでに先生も私の口腔内の写真やレントゲンを見ている状態で、実際に私の口の中を確認してもらいました。
口を開けたり閉じたりを繰り返して、目視で分かる私の歯の状態(下の歯がガタガタであること、上顎右奥6番の欠損、左奥7番の欠損、かみ合わせなどを見てくれました。)をじっくり確認してくれました。
もちろん矯正に必要な検査をすべてしたわけじゃないので、今わかる情報でという前置き付きで以下のように説明してくれました。
先生の見立て等
・右奥6番の欠損を7番を動かすことで閉じるのは難しいかも。インプラントや補綴で埋める事を考えたい。
・自分の歯で右奥を無理に埋めようとすると正中が合わなくなるかも。
・前歯のかみ合わせがすごく深いので、上の前歯は垂直的に上にちょっと上げるのがよさそう。
・下の歯のガタガタは、内側に少し倒れているのを立たせる感じで、かつ歯の横をほんの少し削る形で歯の形を整えて並べるのも一案。
・また下あご右奥6番が残せるかどうかわからない歯だが、形がまだ決まっていないため、そこに少し動かすというのはありかも。ただそうした場合正中は若干ズレるかも。
・左奥のかみ合わせは矯正終了後みたいにかみ合っているので、これは崩したくない。
・右奥は歯がない部分があるという事もあるが、かみ合わせが悪い。
・ちなみに上の奥歯同士を支える器具(なんというかわからない)が入っているが、これは奥歯を倒さないために必要なので、入っててまだよかった。奥歯倒れると戻すの大変なので。
・ここで行うなら、セファログラム(頭を縦にぶった切ってあごの大きさ等を見る矯正用のX線?)を大学病院で取ってきてほしいので紹介します。
私の感想(もちろん独断と偏見)
すごく話しやすく、お若い先生(30歳行かないぐらいに見えました)なのに、こちらからの質問にもできる限り応えてくれて、大変好感を持ちました。
なんと、スムーズに治療に入れるようセファログラムを撮影するための、大学病院への紹介状まで既にご用意いただいており、なんて仕事が速くて親切な先生なんだろうと感動しました。
また、ご自身は矯正歯科医になりたくて歯科医になったという事で、大学院を終わった後は大学を離れる先生方も多い中、継続して患者さんを見たいという気持ちから大学院に残り、非常勤も5つ6つ掛け持ちして、ほぼ毎日患者さんを診ている状態だという事でした。
ただ、どうしても非常勤なので月に2回、多くても3回しかいらっしゃらないという事と、若すぎる?という事が若干の引っ掛かりどころになりました。
若いからダメという事はなく、むしろ私自身の経験では医師は自分の年齢よりはるか上(だいたい50歳以上のイメージ)の方より同年代か年下の方の方が優秀で熱心なで親切方が多いという印象なので全然いいのですが、、、
非常勤でこちらの先生お一方で見られるとなると、先生が方針を迷った時の相談先は?というような心配が多少出てきたのでした(それも聞けばよかったかな)。
あとは、月に2回程度だと不測の事態にすぐに対応できないのがちょっとどうかなという所でした。
2.B矯正歯科医院(家の最寄りの駅の向こう側、家から徒歩15分)
医院、医師の情報
家から歩いて行ける矯正専門の歯科医院です。
開院はおよそ4年前の新しい医院です。
ネットで近所の矯正歯科を調べて見つけました。
院長先生は30代後半、認定医もお持ちです。
1時間じっくり時間を取って色々な質問に答えてくれました。
先生の見立て等
・右上奥の7番を6番の位置に持ってくるのはできると思う。だが稀に硬い骨が進路を妨害する場所にあると大変。
・下の歯はやはり内側に倒れこんでいるのを少し起こす形で並べられると思う。
・下の右奥6番が残せなかったとしたら…下あごは固いのでできれば7番を動かすというのはやりたくない。(補綴かインプラントをお勧めするのが無難かなぁ?という回答だった気がします。)
・上の歯についている器具(奥歯が倒れないためにと言っていたもの)がなぜついているのか不明。一般的にはかぶせ物などでブラケットが付きにくい時に使うリングがまかれているのだが、そういう事なのかな?必要性はよくわからない。
・そんなに難しくはないと思う。
私の感想(もちろん独断と偏見)
すごく話しやすい先生でした。
話し方もこちらからの問いかけにもすべて肩の力を抜きながらマイルドに、しかし丁寧に答えて下さる先生で、「私にとって」ではなく割とどんな方でも話しやすい雰囲気の先生かなと思います。
同じ目線で物事を見て、分かりやすいように説明しようとしてくれますし、たぶん何回か同じことを聞いても嫌がらなそう。
また、そこまで難しくはないというのが救いではありますが、一方以前矯正しようと思って検査までは進めていた医院で「そんなに簡単じゃない」と言われていたので「そこまで難しくない」という言葉には「ほんと?」という感じも。
ただ、認定医もお持ちの先生ですので、技術的には問題ないであろうことと、矯正専門の医院なので先生が基本的には常時いらっしゃることが安心感でした。
3.C矯正歯科(隣駅徒歩5分、家から12分)
医院、医師の情報
隣駅(と言っても駅間が近い地域なので、電車に乗っている時間は1、2分)にある矯正歯科です。
こちらもネットで近所の矯正歯科を調べている中で見つけました。
開業して14年のお医者さんです。Webサイトで経歴を確認すると、臨床指導医(旧専門医)の資格を持たれている方のようです。
年齢的にはおそらく40代後半かなぁと言った感じ。
だいたい30分程度お話を伺う事が出来ました。
結構こだわりのある先生なのか、私が昔歯を抑えた器具を入れたままだと話すと「その治療に対するセカンドオピニオンとして話をするか、あるいは、全くのまっさらなカウンセリングとして話をするか?」という所から始まりました。
私は、以前の矯正歯科に行くことは距離の面でもほかの面でもあまりいいことがないと思ったので、まっさらな状態のカウンセリングとしてお時間を頂きました。
先生の見立て等
・下あごが割合しっかりしており、鼻も高さそれなりにがある(鼻高ではないが全体的に割としっかりしたエラや鼻の筋やほほ骨がある角のある顔の骨をしていますです)ため、上の歯を内側に動かすようなことはあまりしたくない(人中が伸びて見えるため)。っていうかむしろ本来ほんの若干だが歯を全体的に前に出してもいいくらいだと思う。
・下あごの広さと歯の大きさから見ると抜歯等は本来しなくても歯を並べられる骨格だと思う。
・過蓋咬合がある。
・左上7番がないのは歯列の最後がないよねってだけでそんなに問題はないが、右上6番がないのはどうするかは検討する必要あり。
・(侵襲性のあまりない治療・例えば抜くとかインプラントで足すとかを避ける方法はあるか?という意図の質問に対して)
なるべく歯を残したいという気持ちはわかるが、下をきれいに並べるという目的を達成するのに、上を足したくない(つまり右奥のインプラントや補綴)+下の歯も抜きたくないだと、矛盾が生じる(※ここが私には正確には理解できなかったですが、おそらく上の歯列の方が下の歯の上にかぶさるので、下の歯列の長さより明らかに足りない事が矛盾という事かと思いました)ので、詳しく検査をしなければいけないがどちらかを取るという選択になる可能性はある。
・今ある装置が本当に必要なものなのかはわからない。検査のために取って、その後3週間後に結果を聞いて治療開始をするまでに強烈に動くという事はない。
私の感想(もちろん独断と偏見)
こだわりと美的センスが強い先生だなというのが印象です。
また、「なぜ今奥歯に一部ついている装置をそのままつけっぱなしにすることにしたのか?」ですとか、「前のところに行って再開する、またはここで行うにしても前のところで取ってもらう(なぜなら使っている接着材が分からないし、付けた装置は付けた医師が責任を持つものだから)ことはしないのか?」に始まる質問を、色々来歴を聞かれたのが少し困りました。
「なぜならそれができないというか…もっと言うとしたくないから新しいところを探してるんですが。まずはゼロベースで話してほしいんやが。」というのが私の心の声。言えばよかったか?でもこれを失礼のないようにきちんと伝える自信がなかった…。
申し訳ないですが、正直「ちょっとコミュニケーションがめんどくさい先生かもな」と思いました。(先生の疑問は当たり前のことですが。)
あまり愛想よく肩の力を抜けた感じで話さない先生で、必要な事を正しく伝える、という感じでした。話しやすい人~という印象はないかも。
ただ、webサイトにも載っている症例やカウンセリング中に見せて頂いた写真の歯並びの完成度が高いこと、歯並びそのものだけではなく容貌にも言及して話してくれたこと、安請け合いはしない返答というのは信頼できる感覚がありました。
臨床専門医の資格(2024年7月当時で全国380名)の資格もお持ちなので、知識と技術は間違いないだろうと思いました。
どこの医院にしたか
さて、3軒のカウンセリングを受けましたが、結果的には3つめに行ったC医院にしようと考えており、精密検査待ちです。
それはなぜか?以下に理由を記載します。
やっぱり矯正歯科がいい
あまりに掛かりつけのところに来ている先生が「素敵!」と思ったのでいっそそこで決めてしまおうかとも思ったのですが、常勤でないため不測の事態に対応できないことが引っ掛かりました。
ブラケットが取れたのに下手したら2週間も放置しておかねばならないとなるとやはり心配。
資格の安心感
やっぱり3件の中で一番上位の資格をお持ち(専門指導医)というのは安心感はあります。もちろんそれがすべてを担保してくれるわけではないのは理解していますが。
美的センス
かみ合わせ等の機能面については3名の先生とも基本的には問題ないかなと感じました。
やはりそれぞれが専門で矯正を学んでいらっしゃいますし、それぞれかみ合わせについては2,3人目の先生のwebサイトにもきちんと記載がありますし、1人目の先生も直接指摘してくれていますし。
しかし、唯一容貌との兼ね合いについて言及してくれたのがC医院の先生でした。
もしかしたら矯正の医師はセファログラムを見て計算して、どの医師でもある程度は美しいとされるバランスにもっていけるのかもしれないですが(だれか専門家が居たら教えてほしい、っていうかそれも聞いておきゃよかったのか!)、そこら辺の「バランス、美しさ」というものにも言及してくれたのが、よかったです。
私は別に美人じゃないですし、顔を出す仕事じゃないですが、歯並びそのものだけではなく、やっぱり全体的な見た目(その人の持つ素材できれいに仕上げる)に関する事ってすごく大事だと思うのでここはぐっと心をつかまれました。
あと先生ご自身の歯並びというか「鼻先⇒口&歯並び⇒あご」の感じが良かった(これ関係ないか?)ですし、病院の内部のインテリアもセンスが良かったです。
不安な点
職人肌で話しやすいタイプというわけではなさそうな事が一番不安です。
というのも私自身の性格がどちらかというと気弱で、絹豆腐メンタルなので、「感じ悪いと私が感じる対応」や、ちょっと強い対応をされるとビビってしまう傾向があるのです。
この先生は感じ悪いとか強く上から押さえつけるというわけではないのですが、ちょっと厳しい雰囲気を持っているので、私がビビらないか不安です(笑)
私も矯正を検討するにあたり、実際に治療を受けた方のブログなどを見るとたくさんの方が「話しやすい先生」という事を重視されていたので、ビビりな自分がきちんとビビらずコミュニケーションをとっていけるのか?
それが少しだけ心配ではありますが、それ以外がほぼ完ぺきなので、歯や容貌は本当に大切な事ですのでちょっと頑張ろうと思っています。
まとめ
今は、精密検査を予約していて、あと数日に迫っている状況です。
そこで、前に矯正を検討して一歩まで踏み出した際に付けた器具を取ってもらい、検査をし、直さなくてはならないところは一般歯科に戻って直してもらい…と、どれだけスムーズに進むかはとても不安なのですが、
こうやって文章にして記載したり、若干空気は読めないけど根本的には家族想いな夫に勇気づけてもらったりなどしながら、頑張ってみようと思います。
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